ベトナム旅で気をつけること

ベトナムでの旅行は、何事もなければ、美しい自然景観と豊かな文化史を見れる旅になります。ベトナムへ旅行する際にいつも問題視している事は、詐欺・窃盗の多さです。実際に、NAMBEOが出している2017Crime Index by Country in Asiaによると、ベトナムはアジア各国の中で8番目のイラクに続き、9番目に犯罪発生率が高く、安全指数も100分の47とかなり低い数値が出ています。

画像 :2017年、アジア全域の犯罪率まとめ @Crime Index

旅行者は、カメラや金銭だけでなく異国の不慣れによってターゲットになる傾向が高いです。このような状況下では、観光客と思われたとしても、ターゲットにされにくい様に装う必要が出てきます。ベトナムは国としてフレンドリーで安全な旅行場所は多いですが、ちょっとした常識や予防策があれば、旅行はスムーズでトラブルのないものになります。



1. 一眼レフやデジカメにカメラストラップをつけて持ち歩く


ひらひらしたストラップは、熱と湿気の中でそれを身に着けて不快になるかもしれませんが、あなたの新しいキャノンやニコンのカメラを守るのに最適です。例えば、バイク天国のベトナムでは2輪自動車によるひったくりが横行しています。そこで、オートバイの泥棒に遭遇しても大事なカメラを守れる様に首からカメラを下げるか、手持ちにしてもストラップを手につけて持つと非常に安全です。



2. 貴重品の保管にはフロントポケットを使用する



ショートパンツやズボンのバックポケットは、経験豊富なピックポケット(犯罪のカモのようなもの)としてマークされがちです。実際、日本で長財布を後ろのポケットに入れて偉そうに歩いている人を見かけますが、ベトナムで同じことを実行したら1日のうちに財布はどこかへと消えてしまうでしょう。

どうしても後ろのポケットに物を入れたい人がいれば、チェーンを財布につけて入れたり、財布ではなくお札だけを後ろに入れてズボンの膨れ具合を解消するといった手もあります。ヨーロッパに旅行する時は、できるだけ財布を持たずにフロントポケットに小銭を持ち歩いて外出していた場所もそういえばありましたw



3. 高価なものはなるべく人目に出さない、持ち込まない



旅行者が経験する盗難のほとんどは偶然居合わせた犯罪であり、あなたのiPadやクレジットカードを公共の場に堂々と出すのは、泥棒にとって格好の標的になります。特に観光客がカフェで堂々と出しすぎるのは危険です(*_*)

例えば、カバンの中を見るにしてもカバンから高価なものは取り出さずに、中にしまいながら見る等工夫が必要になってきます。クレジットカードはなるべく安全な百貨店やレストラン、マッサージ店等でのみ使用する方が良いでしょう。私は、クレカを使わないためにも、なるべく多めにベトナムドンを持ち歩くようにしていました。



4. ジュエリーを旅行に持っていかない



バイクに乗っている泥棒は、ネックレスを愛しています。ネックレスはバイク泥棒からしてつかみやすく、後でポケットに入るほど小さい上に、後ほど質屋や市場などで売捌きやすいからです。

ネックレスだけでなく、指輪もできるだけしない方が良いと思います。身につけるにしても、シルバーやゴールド、宝石が入った高価に見えるものは避け、紐のネックレスやブレスレットの方が盗難に遭う確率が確実に減ります。



5. バッグを肩にかけて歩く



バッグを手に持って歩いている人は、特にひったくりの格好の標的になります。どこの国でも同じですが、できるだけ手提げ鞄を持って歩くのは避け、肩にかけるものの方が盗難に遭いにくいです。また、リュックサックに関しては、そのままとられる心配はありませんが、後ろから近づいてリュックのチャックを開けて中身を盗まれる可能性が有ります。

私の経験した話でいうと、タイで出張していた際、Asok駅というバンコクの駅近くをショルダーバックを下げながら歩いており、表のチャックの中に入れていた会社のモバイルルーターをそのまま盗まれるという被害にあいました。歩いていて、極端にこちらを見てくる人が何人か一緒につけてきたら赤信号です、その際はタクシーに乗ってその場を離れるか百貨店に入り警備員に相談するのが対処法になるでしょう。

私の場合は、盗品の様なグッチのかばんを身につけた3人組(高校生くらい)が途中から一緒に歩いていて、こちらを見ているのには気づいていましたがまさか盗まれているとは思いませんでした。もうその後は、取締役への盗難報告等大変だったのはご想像できるかと思います、気をつけるに越したことはありませんよね。



6. 街中でのスマホ使用の場合は両手で持つ



あなたのiPhoneや他のスマートフォンでGoogleマップ等をチェックするときは、両手で持ってください!もしくは、ストラップをつけてお使いいただくと良さそうですよ。スマホは歩く宝石のようなもので、私たちは知らないうちに高価なスマホをおもちゃのように片手で持ち歩いています。

スマホは、窃盗された後の中古品マーケットで高く売れるため、窃盗団の間では、高価で売れる窃盗リストの中にスマホを常に入れています。上記で触れたモバイルルーターの窃盗ですが、スマホでなくて本当に良かったと思っています、私事ですが。



7. 街中を歩く時に観光マップをむやみに開かない



泥棒は、常に街を歩きながらターゲットとなる観光客を探していることを忘れずに。テレビの泥棒へのインタビューで観光客の見分け方の一つとして、街中で周辺の観光地図を開いているか否かが指標になると話しているのを聞いたことがあります。

私もベトナムにいるとき、街中で観光マップを堂々と開きながら盛り上がっているカップルや家族を見かけますが、観光客丸出しで、顔に観光客と貼ってあるようなものなので辞めることをお勧めします。しょうがなく観光マップを開きたいときには、近くのカフェやレストランに寄りながら確認する等、方法はいくらでもあると思います。



8. 過剰な人手助けは窃盗被害への助長



私たちは、自分たちは窃盗に合うはずがないと思い日々過ごしています。私も東南アジアで実際に生活してみるまではそう思っていましたが、ベトナムで特異な窃盗未遂があった事を印象深く覚えています。

場所はホーチミン市の近く、私は観光地へバックパックを背負いながら歩いている途中でした。ちょうど格安バスに乗っており、観光地の近くで降りた時、歩いていて目の前の一人の女性が姿勢を崩し倒れました。心配になった私は、彼女を心配して駆け寄ろうとしましたが類似の犯罪例をすでに知っていたため、背後に人がいないかどうかまず確認しました。そこで私が見たのは、いかにも私が彼女を手助けするのを待っているかのように至近距離で私の後ろに立つ男がいたのを覚えています。

実際、私はその男を一喝し、前を向いた時にはその女性は何事もなかったかのように歩いて行っていました。現金を目の前で落として、落としている瞬間を狙うというのはよくある犯罪例の一つです。





画像:窃盗未遂に遭遇した場所・Tang Chon Caveの近くでの写真

以上、ベトナムへの旅行を考えていた人でこの記事を見た後に多少強くなる人がいるかもしれません。しかし、ベトナムへの旅行の際には用心するには越したことはありません。これらのヒントがベトナムへの旅行を安全なものにするのに役立ち、これらのヒントがあなたの旅行をできるだけ楽しいものにしてくれることを願っています。

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