ベトナム南北統一鉄道

ベトナムの南北を走っている統一鉄道へ実際に行ってきました()/。男のロマンではあるんですが、女のロマン?にはならないかもしれない南北統一という響きですが、ベトナムという発展途上なイメージ通りの電車でした、もちろん楽しめました。ベトナムのホーチミンからハノイまでの1,726km(東京-大阪間の3倍以上)をつなぐ南北統一鉄道では、34時間かけての道のりになりました。


Photo: 南北統一鉄道の車窓より Vol.1

ご想像の通りアジアで夜行列車に乗るという事は、多くの旅行者がいうように、ワクワクとドキドキが混在してまして。夜間列車は、予算的に財布を圧迫することもなく、ベトナム全土を旅するなら小さな車やバスで長い時間揺られるよりも圧倒的に快適だったのです。快適さやコスト面に加えて、ホステルやユースホテルに宿泊料金支払うよりも統一鉄道で一泊して、足を伸ばしながら、周りとのコミュニケーションも楽しみつつ、移動の旅を満喫しながら目的地に私たちを届けてくれたのは非常に良かったです。

ベトナムのホーチミンとハノイをつなぐ南北統一鉄道の寝台列車を予約し乗車した時は、3段ベッドが二つ並べられた狭い部屋に泊まりました、これでもミドルクラスの車両です笑。列車は、見た目と中身も多少古い感じは否めないですが、実際寝てみると思ったより快適で、睡眠もちゃんと取れました。唯一心配だった窃盗に遭わないためにも持っている現金を枕の下において寝ることにしていました。



Photo: 南北統一鉄道の車窓より Vol.2

夜間列車は、一等車両と二等車両等グレードが分かれており、予算額や乗車時間によってチケットを変えるのが良さそうです。今回、ベトナムで夜をまたぐバス移動旅をしようとしている場合、または長距離列車旅行に興味がある場合は、今回作成した「行く前に知っておくべき8つのこと」リストが役立つような気がします〜。単純にこんな経験できるんだと思ってもらえるだけでも嬉しいです()

ベトナム南北統一鉄道を楽しむために必要な8つの前準備

1. 座席の事前予約を逃すと計画がハチャメチャにw



Photo: サイゴン駅のカフェで思ったよりくつろぐことができました

観光時間帯や祝日のピーク時や旅行日程が固定の場合は、旅行代理店経由で列車のチケットを予約することを強くお勧めします、結構重要ですよ〜。直前になって、ベトナムについてから列車のチケットを購入するという手法だと対象の時間帯の列車に乗れない可能性があります。私が乗ったのも平日でしたが、列車はほぼ満室状態だったため、余裕のある行動が必要になってきます。当日になってチケット買えず呆然。。みたいな記事も見かけたことあるので笑、当日に購入は必ず避けたほうが良いと思います。事前予約しておくと、何の心配もなく、駅のカフェで画像の私のようにくつろぐこともできます、思ったより居心地が良いホーチミン駅構内ヾ( ´ー`)

私がホーチミンからダナンへ南北統一鉄道で移動した際に利用したウェブサイトをご紹介します。言語は、英語のみですが非常にわかりやすいウェブサイトになっています。下記のサイトをクリックして、出発地と目的地を選び、席のグレード決定の後、料金を支払う形になります。後は、料金を支払った際のバウチャーを印刷して、ベトナム旅行の際に駅のスタッフに渡して、乗車チケットをもらえます。ベトナムでチケットをもらうのは不安?私もそう思っていましたが意外に大丈夫でした。



参考記事;

【旅の歩き方】ベトナムを楽しむ為にチェックすべき7



2. 駅の列車到着時刻表はあてにできない



Photo: サイゴン駅についてどこへ行けば良いのか迷う

ベトナムのホーチミンにあるサイゴン駅に行った時驚いたのは、列車の到着時刻を示すべき電光掲示板には、いつ電車が来るのかと言う情報が一切載っていませんでした。日本だったら、列車の到着時刻が至る所にありますよね、本当便利な国ですな( ´_`)

おそらく常に遅れる列車の到着時刻を把握するのが面倒だというのが理由かと思いますが、あの光景を見ると予約していても戸惑います。重要なのは、駅には発車時刻より20分前には最低着いておき、着いたのちに駅の係員に列車のチケットを見せてどこから乗ればいいのかの確認と列車の到着時刻を聞くのが最善の方法かと。



3. 寝台列車の2・3段ベッドの選び方で快適さが左右される



Photo: 狭くて隠れ家みたいな3段ベッドで少しテンションが上がるの巻

私がベトナムの南北統一鉄道に乗った時、タイの鉄道とは違って、2段ベッドや3段ベッドの上部に登るための梯子が用意されていませんでした。その代わりに、上部の寝台と下部の寝台の間に小さな釘があり、足をかけて上り下りすることができるようになっています。また、上部寝台の端に、ステンレス製のフレームがあり、持ち上げることができます♪。

あなたが健康で万全の体調なら、ベッドの上段席を予約した方が快適に眠れるのは言うまでもありません。しかし、足を負傷した状態で列車に乗り込んでいる場合は、無理にでも下段のベッドを他の人から譲ってもらえるようにしたほうがいいかなと思います。



4. 電車内に持ち込む荷物が取る幅を考えて出発すべし



Photo: サイゴン駅にて

ベトナムの列車は、他の国々のものと比べて、小さく作られています。私の印象ですが、ベッドが入っている客室と反比例して、客室横の廊下は結構広く作られています。そのおかげで、廊下からベトナムの田舎風景を堪能することも可能です。つまり、ベトナムの列車へ乗るときは、大きいスーツケース等ではきついという事です。乗る予定があれば、バックパックを持っていくのがベストだと感じます。

自分の場合は、バックパック一つとミニバック一つだったので、とても快適でしたよ。スーツケースであっても、キャビンの下段の仲間の鞄と一緒に簡単に保管できる大きさのものでないと他人に迷惑をかけてしまう恐れがありますのでご注意を。

また、ベトナムの鉄道会社によると大人は20kgまで手荷物を持ち込むことができ、一緒に同伴している子供は10kgまで持ち込むことが可能です。



5. 快適な旅グッズがないとトイレさえできない?



Photo: ベトナムの停車駅では何でも買うことができる

薄くてもマットレスはとても快適な旅をする助けをしてくれます。また、飛行機で旅をする際に使う枕もここでは役に立つかもしれません。寝具は清潔で、すべての寝台にそれぞれの読書灯と充電ポイントが付いているのはとてもありがたいです。

また、トイレは清潔ですが、自分のトイレットペーパーを持ち歩くことを忘れないでください。ベトナムの公衆トイレでは、トイレットペーパーが付いてないと思っても過言ではありません。画像のように、停車駅では日本と違って、売店のオンパレードなので、最悪の場合は停車駅マーケットで購入するのもアリですね。乗り遅れにはご注意を。



6. 時間に正確ではない列車スケジュールへ対応する



Photo: 列車の到着時間を忘れてしまうかのようなのどかに広がる田園風景

今回、ホーチミンからダナン行きの列車に乗って旅をしていましたが、全体で約2時間の遅れが出て到着だったのを覚えています。到着した時に、時計を2度見しましたね、本当。これは偶然ではなく、頻繁に起こるため、次の予定では余裕を持ったスケジュールを整えておくことをお勧めします。つまり、旅行代理店のEメールに記載された到着時間を信じないようにしてください。

日本では、列車の遅れは5分であっても少し珍しいと思われますが、ベトナムだけでなく多くの東南アジア諸国の列車の到着時間はほとんどが常に遅れているというなんとも凄まじいスローライフ、ノーライフ〜( ^ω^ )



7. 列車内で食べられる食事は意外に美味しかった



Photo: 恐る恐る食べてびっくり美味しいチキンカレー弁当

食べ物と飲み物は電車内で購入できます。とはいえ日本の新幹線のように売り子さんがお弁当いかがですか〜と親切に回ってきてくれるわけではなく、5つ目に挙げた快適な旅グッズの欄にある停車駅のような場所に停車して、朝食、昼食、夕食時になると停車した電車に窓から物を売りに来る売り子が現れます。インスタントラーメンも売っていて、電車内で最も人気のある食事のようでした。

私は、ダナンに着く前のランチタイムにチキンカレーを買って食べていました、意外と美味しかったですよ。長旅に備えて、出発駅の近くで先に軽食を買っていくことをお勧めします。



8. 列車内は色んな人で混雑、詐欺や窃盗に気をつけて



Photo: ベトナム統一鉄道には寝台列車だけでなく普通席もあって色んな人が混在してるの巻

列車の駅に到着したら、実際のチケットと交換できるように、バウチャーに名前が記載されている旅行会社のカウンターを見つけてください。知らない人が声をかけてきても見知らぬ人にあなたのバウチャーを渡さないでください。

また、よくある手段ですが母国の言葉で話しかけてくる人は信頼しないほうが良いです。英語を覗いては、何かしらの詐欺を企んでいる人の可能性が高いです。また、列車内での貴重品の取り扱いですが、少し書きましたように、財布や現金関連はできるだけ身につけてどこでも寝るときでも行動するようにしたほうが良いでしょう。

画像のように、寝台列車だけでなく、普通席も列車には用意されているので、長距離移動ではなく短距離移動の目的で乗ってくる人も多くいます。寝台席と普通席の間を隔ていているものはないので、出入り自由な点が少し怖いところです。

※参考記事;

【筆者の実例あり】ベトナム旅で犯罪に遭わない為に必要な8つの心がけ



*最後に

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Photo: ベトナム南北統一鉄道の車窓からのいい景色に酔いしれる

ここまで南北統一鉄道に乗る際の注意点・豆知識を8つご紹介させていただきましたが、大体はカバーできていると思います。実際に列車に乗ってみると意外に快適と思われる人が多いと思います、是非興味がある方はお試しください〜



追加情報:ベトナム南北統一鉄道のスケジュールと値段

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画像:ホーチミンシティからハノイまでの値段票@Vietnam-railway.com

2017327日時点のデータですが、ホーチミンシティからハノイまで南北統一鉄道で行く場合は、ハードシート(一番安い席)の$50から二段ベッドの$90まで分かれています。私たちが利用した旅客シートのは、Hard Berthとかいてある三段ベッドです。また、利用した時刻は22時出発の便です。ちなみにですが、2歳以下の子供は、乗車賃が無料です。また、2歳から5歳の子供は、大人の75%引きになるため非常にお得です。6歳以上の子供は大人と同じ値段が適用されます。



書いている人:三好真

元関ジャニJr.、ウルトラマン隊員。Stanford大学への留学、慶應義塾大学卒業、米系コンサルにてタイ駐在していた過程から30ヶ国のバックパッカー旅をしてきました。今は、海外とのビジネスを行う傍ら、訪れた場所をブログで書いています*

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